家庭用ミシンについて1

当教室にいらしてくださる生徒様のほとんどが

ミシンを奥底まで知り尽くしている方ばかり・・・


ではありません!


「普通に縫うぐらい」

「子供の学校の袋を作ったぐらい」

など一般的な方ばかり。


「ミシンはどこで買いましたか?」

の質問には専門店ではなく

手芸屋さんがほとんど。


いろいろとネットで機種を調べて

口コミ見て…など

いろいろ調べてから購入にいたっています。

(私もそうだった)


で、今から話すことは

家庭用ミシンについて。


きっとどの売り場にいっても

店員さんから

「何を作りたいですか?」と

聞かれるはず。


だって、作るものによっては

なんでも縫えないミシンもあるから。


(小さな手芸売り場の人はこんなことは言わない。

だって取り扱ってない場合があるから)


いや、作れるんだけどミシン故障しちゃうよ?っていう話。


特にニット生地を縫うということを

しっかり伝えないと後悔しちゃう。


そこそこ高いミシン買っても伸びない生地(布帛生地)しか

縫えないなんて今はあるんですよ。


では、今から解説。


家庭用ミシンには

垂直釜と、水平釜があります。

垂直釜っていうのは、ボビンケースがあって

その中にボビンをいれて、下糸の糸調子をボビンケースで調整し

上糸は別に調整するタイプ。


水平釜は本体にボビンを入れるだけで

糸をひっかけるところがあり

透明なふたをして

上糸だけで糸調子をとるタイプ。


ちなみにこんな解説はどこのメーカーサイトにも

必ずのっております。

(特別感がなくてすみません)


今、主流なのは、糸調子が簡単な後者の水平釜タイプ。

3万円から7万円クラスのハイスペミシンも

この水平釜タイプが今は多いです。


が、この水平釜タイプ、なんでも縫えるものではないんです。

なんて言ったら怒られるかもしれないが…ほんとのことだもん!


いや、縫おうと思えば縫える。が、

さきほどいいましたが、

ニット生地で使う糸を使い

無理やり縫っていくと

糸調子がとれなくなり故障の原因になる。


では、水平釜ミシンはどんなものを縫う人におすすめなのか。

それは、伸びない生地(布帛生地)を縫う人。

布帛生地しか縫わないなら水平釜で十分です。


楽だし、糸調子も自動で取ってくれるミシンもあるし

なにせ、刺繍だってできちゃうハイスペミシンだってある!

私も持っています。サイコー!大好き!

なので

縫うものが布帛しか縫わない人には水平釜のミシンをおすすめします。


ただし、ニット生地(伸びる生地)を縫いたい、と

思っている方は、水平釜はやめたほうがいいです。

なぜなら

糸が切れて、糸調子が狂うから。


手芸屋さんにいくと糸ってたくさん売っていますよね。

「ニット生地を縫いたいんですが、糸はどれつかえばいいですか?」

ときくと、店員さんは

「レジロン糸をつかえばいいですよ」と

教えてくれます。


糸はレジロン糸で正解です。

ちょっと伸縮性がある糸なんです。

が、糸はいいが、

「ミシンはどんなのつかっていますか?」とは聞かれません。

そこまでいってはくれないんです。


自分でミシンのこと勉強しなきゃ。


さきほどいったように

レジロン糸を上下で使い、

糸調子がだんだん狂いだして

上糸がピーンと張り

しまいには糸が切れて・・・

針も折れちゃって…。

悲しい。


そういうことになります。

ぶっちゃけ

私も講師になる前はそういう経験ありましたw

何も知らなかったんです。ミシンのこと。


ミシンは何でも縫えるものだと思っていたから。


水平釜は上糸のみで糸調子をとるので

伸縮性のある糸

しかも糸のヨリが強いレジロン糸を使うと

糸調子が狂い、糸が切れる。

(ミシンメーカーの人から教えてもらったことです)


高性能糸調子機能がついているミシンでも

糸調子がくるってきます。

(経験済みですw)


なので、水平釜をこれから買おうという方は

布帛しか縫わない方におすすめします。


では、犬服のような伸びる生地(ニット生地)を縫うには

どうしたらいいのか。


それは、むか~しからある垂直釜ミシンなんです。

長くなったので「2」につづきます。











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